従業員の高齢化や人手不足などの問題から、日本では特に中小企業で協調ロボットの導入が進んでいます。
協調ロボットは、通常の産業ロボットのように柵や囲いを設ける必要がなく、人との接触でも危険が生じないと判断された、人と同じ空間で働けるロボットです。
世界のFA (Factory Automation) 分野では、この協調ロボットについて、国際規格 IEC61508による安全度水準 (SIL:Safety Integrity Level) や、ISO13849-1によるPL (パフォーマンスレベル) が規定されています。協調ロボットだけでなく、セイフティーライトカーテンなどの緊急停止機器も、SILやPLの機能安全レベルに対応しています。
これらロボットおよび周辺機器、さらにはロボットコントローラや電源部・保護部を持つ回路システムにも、同様に機能安全水準を満たす製品が必要とされます。