ボルテージディテクタ (リセットIC) のご紹介
ボルテージディテクタとは、電源電圧など対象とする電圧を監視するICです。CPUの電源電圧を監視し、パワーオンリセット信号や異常を検知した際にCPUの暴走を防ぐためのリセット信号を出力することから、リセットICとも呼ばれています。また、CPUの定周期信号を監視するウォッチドッグタイマとともに監視IC (スーパーバイザIC) とも呼ばれることがあります。
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ダイレクト監視でリーク電流がなくなる高耐圧品
最大60Vの動作電源電圧、最大48Vの検出電圧などの高耐圧製品をラインアップしています。 高耐圧製品は、高い電圧を外部の分圧抵抗なしで直接監視できるため、外付け抵抗に流れる不要な電流を削減できます。車載バッテリーや産業機器などの高い電源電圧を直接監視することが可能です。
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システムの安全性を高める上下監視機能
(ウィンドウタイプ)一般的にボルテージディテクタは、ある基準電圧以下 (低電圧) の場合を異常と検出します。一方、上下監視機能のあるウィンドウタイプのボルテージディテクタは、過電圧の場合も異常と検出するため、確実に所望の電圧になっていることが監視できます。
当社のウィンドウタイプの製品は検出電圧精度が±0.5%と高精度です。車載機器や産業機器など、機能安全が必要なアプリケーションに最適です。
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ヒステリシス幅をコントロールできる
解除電圧設定検出電圧だけでなく、解除電圧も所望の電圧に設定することが可能です。そのため、ヒステリシス幅を任意に決めることが出来ます。電源電圧の変動を考慮してヒステリシスを設定することで、チャタリングによる誤動作の対策を容易にすることが出来ます。 また、検出遅延時間、解除遅延時間を設定することが可能な製品もあります。
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省スペースと多機能を両立する複合品
マイコンのクロックを監視するウォッチドッグタイマや、定電圧出力のLDOレギュレータをワンチップにした製品です。さまざまなアプリケーションの電圧監視にご利用いただけます。
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1mm×1mmの小型パッケージ
高密度実装を実現できる小型パッケージを採用した製品をラインナップしています。これにより実装エリアの省スペース化、アプリケーションの小型化に貢献します。
さまざまな製品をラインナップ
±0.5%の高精度な検出電圧精度、290 nAの低消費電流、0.5 V ~ 60 Vと広範囲な動作電圧範囲、などさまざまな特長のある製品をラインナップしています。
また、検出遅延時間の有無、マニュアルリセット機能 (MR機能)、VDD-SENSE端子分離型、パワーオンリセット機能、出力電圧反転のほか、上下電圧監視機能を持った製品、検出電圧/解除電圧の個別設定が可能な製品など、さまざまなアプリケーションの電圧監視に対応できる製品を取り揃えています。
FAQ
各種機能の詳細とよくあるご質問については、下記のFAQを参照ください。