設計サポート

レーダ・ライナック用コンポーネント

マイクロ波電子菅

電子管とは

電子管は、真空電子デバイスの1つであり、内部で電子が、電界および/または磁界によって制御されて運動することで、有益な動作をします。これらのデバイスは、ACからDCへの整流、高周波の発振や、信号の増幅を行うことに使用されています。半導体デバイスとは分けて使用され、特に高出力および、高周波で動作するアプリケーションに搭載されます。真空中では高い周波数でも伝送電力の損失が非常に低いため、半導体の高誘電損失によるオーバーヒート問題を解決できるためです。

マイクロ波電子管とは

マイクロ波電子管は、上述の様に高周波および、高出力のアプリケーションで使用することで大きな利点があります。 「マグネトロン」、「クライストロン」、「進行波管」、「ジャイロトロン」等と名付けられたマイクロ波電子管は、電子レンジ、レーダーシステム、ライナックX線システム等の、マイクロ波および、ミリメータ波アプリケーションに搭載されます。これには、癌治療、非破壊試験システム、貨物スキャン検査システム等が含まれます。

イメージ
マグネトロン 4kW
イメージ
マグネトロン 3.1kW

マリンレーダ装置について

マリンレーダ装置とは

マリンレーダ装置とは、船舶に搭載され、アンテナからマイクロ波を放射し、その反射波を受信することによって目標物の方位と距離を検出する無線装置です。電波を使用するため、夜間や雨・霧等の荒天時でも、目標物を発見する事ができ、船の安全航行の為に重要な役割を果たしております。

イメージ
マリンレーダー装置の例
イメージ
マリンレーダー装置を搭載した船の例

マリンレーダ装置の不要輻射抑制に向けた取り組み

不要輻射に関する規制

近年、ITU(国際電気通信連合)や、国内では総務省が中心となり、有限な資源の一つである電波の有効利用が議論され、混信を防止して使用できる電波のチャンネルを増やすため、不要輻射の規制が強化されています。レーダの帯域でも不要輻射の制限が強化されて来ております。

イメージ

当社は、マリンレーダ装置の送信部に使用されるマイクロ波電子管(マグネトロン)の不要輻射抑制技術を研究し、ITUがRecommendation ITU-R SM.1541に於いて、将来の設計目標として掲げている規格に対しても適合可能な設計ソリューションを提供しております。
アプリケーションノート「ITUスプリアス規制への対応」をご覧ください。

当社のマグネトロンにおけるITUスプリアス規制対応のスペクトラム狭帯域化技術は、レーダメーカの皆様からイメージと呼ばれ、このシリーズのマグネトロンが殆どの主要レーダ用に採用されております。

V9 technology の技術的詳細については、論文「Frequency Bandwidth Narrowing Technology for Pulsed magnetrons」をご覧ください。
https://ieeexplore.ieee.org/document/5299051

不要輻射の測定方法

測定方法については、勧告ITU-R M-1177にガイダンスとして規定されております。不要輻射のレベルは、マグネトロン自体の特性だけではなく、モジュレータ波形の影響を多分に受けます。低減の方法に関してのご相談にのることが可能です。