注意事項
アプリケーションノートに記載された情報は、設計サポートを目的としていますので、お客様の機器設計において当該情報を使用される場合は、お客様の責任において行って下さい。
アプリケーションノートに記載された情報は、設計サポートを目的としていますので、お客様の機器設計において当該情報を使用される場合は、お客様の責任において行って下さい。
・マグネトロンの取り扱い注意事項
Technical Information Magnetron Handling Notice(Rev.4)
・マグネトロンの寿命に関して(英文)
Technical Information Magnetron life time(Rev.4)
・長期間保存したマグネトロンのご使用に関して
Technical Information Break In Procedure Of Stored Magnetron(Rev.5)
・陽極電圧・電流測定方法(英文)
Technical Information Measurement method of anode voltage and current(Rev.4)
・高出力マグネトロンの取り扱い(英文)
Technical Information High power magnetrons handling procedure(Rev.5)
・ITU スプリアス規制への対応(英文)
Technical Information Advantage of V9 Technology(Rev.4)
・レーダー設計時のマグネトロンリード線の絶縁に関する注意(英文)
Magnetron lead wires insulation(Rev.4)
・レーダー設計時のモジュレータに関する注意(英文)
Technical Information Modulator Design (Rev.4)
・レーダー設計時のモジュレータ信頼性確保(英文)
Technical Information Modulator Circuit Board Reliability(Rev.4)
・生産時のフロントエンドの取り扱い(英文)
Technical Information LNFE handling in the production(Rev.4)
・高性能レーダー用STC機能(英文)
Technical Information STC function for high performance radar(Rev.5)
電子管とは、真空電子デバイスの1つであり、内部で電子が、電界および/または磁界によって制御されて運動することで、有益な動作をします。これらのデバイスは、ACからDCへの整流、高周波の発振や、信号の増幅を行うことに使用されています。半導体デバイスとは分けて使用され、特に高出力および、高周波で動作するアプリケーションに搭載されます。真空中では高い周波数でも伝送電力の損失が非常に低いため、半導体の高誘電損失によるオーバーヒート問題を解決できるためです。
マイクロ波電子管とは、上述の様に高周波および、高出力のアプリケーションで使用することで大きな利点があります。 「マグネトロン」、「クライストロン」、「進行波管」、「ジャイロトロン」等と名付けられたマイクロ波電子管は、電子レンジ、レーダーシステム、X線システム等の、マイクロ波および、ミリメーター波アプリケーションに搭載されます。これには、癌治療、非破壊試験システム、貨物スキャン検査システム等が含まれます。
マリンレーダー装置とは、船舶に搭載され、アンテナからマイクロ波を放射し、その反射波を受信することによって目標物の方位と距離を検出する無線装置です。電波を使用するため、夜間や雨・霧等の荒天時でも、目標物を発見する事ができ、船の安全航行の為に重要な役割を果たしております。
近年、ITU(国際電気通信連合)や、国内では総務省が中心となり、有限な資源の一つである電波の有効利用が議論され、混信を防止して使用できる電波のチャンネルを増やすため、不要輻射の規制が強化されています。レーダーの帯域でも不要輻射の制限が強化されて来ております。
当社は、マリンレーダー装置の送信部に使用されるマイクロ波電子管(マグネトロン)の不要輻射抑制技術を研究し、ITUがRecommendation ITU-R SM.1541に於いて、将来の設計目標として掲げている規格に対しても適合可能な設計ソリューションを提供しております。
アプリケーションノート「ITUスプリアス規制への対応」をご覧ください。
当社のマグネトロンにおけるITUスプリアス規制対応のスペクトラム狭帯域化技術は、レーダーメーカーの皆様からと呼ばれ、このシリーズのマグネトロンが殆どの主要レーダー用に採用されております。
V9 technology の技術的詳細については、論文「Frequency Bandwidth Narrowing Technology for Pulsed magnetrons」をご覧ください。
https://ieeexplore.ieee.org/document/5299051
測定方法については、勧告ITU-R M-1177にガイダンスとして規定されております。不要輻射のレベルは、マグネトロン自体の特性だけではなく、モジュレーター波形の影響を多分に受けます。低減の方法に関してのご相談にのることが可能です。