スイッチICのご紹介
使用するアプリケーションの消費電流を抑える方法の1つに、動作に不要な回路への電源供給を遮断する方法があります。
スイッチICは電源ラインに挿入することで、容易にON/OFFを切り替えるとともに、電源ラインの保護も行うことが出来ます。
スイッチICはLDOレギュレータやDC/DCコンバータのような電圧制御機能はありませんが、大電流が流れた際の電圧降下や電力の損失の点では優れています。また、ディスクリートのFETにはない過電流防止や加熱防止のための保護機能が搭載されています。そのため、小実装面積で多機能な保護回路を実現することが出来ます。
当社は、低オン抵抗で保護回路を搭載したさまざまなスイッチICをラインナップしています。
USBスイッチIC
USBスイッチICは、USB電源ラインのON/OFF制御と保護を行います。
USB ホストコントローラなどからのイネーブル信号を受けて電源ラインのON/OFFを行います。また、異常加熱時に電源ラインをOFFするサーマルシャットダウン機能と、過電流時に一定の電流値以下に制限する、または電源ラインをラッチOFFする機能を搭載しています。
逆接動作スイッチIC
逆接動作スイッチICは、乾電池などの正負の極性をどちらの向きにしても、出力の極性を一定に制御します。
逆挿入された場合は出力を遮断する方法が一般的ですが、逆接動作スイッチICはエネルギーロスを発生させず正常な電圧を出力することが可能な整流スイッチです。
ロードスイッチIC
ロードスイッチICは、電源ラインの分配のON/OFF制御を行います。(二次電源供給スイッチ)
スイッチ(内蔵トランジスタ) のオン抵抗が低いためパワーロスを抑えることが可能で、スタンバイ時・スリープ時の省電力化が必要なアプリケーションに最適です。
バッテリーラインスイッチIC
バッテリーラインスイッチICは、バッテリーラインの保護を行います。(一次電源供給スイッチ)
起動時の突入流電流やON/OFF切り替え時の逆流を防止する保護回路を内蔵しています。また、ロードスイッチとしても使用することが可能で、オフ時のディスチャージ機能も選択できます。
インテリジェントパワースイッチIC
インテリジェントパワースイッチICは、ロードスイッチと同様に電源ライン保護 (二次電源供給スイッチ) を行いますが、2段階の異常電流検出が可能です。
低い異常電流の検出遅延時間が、高い異常電流の遅延時間より長めになっているため、瞬間的に許容したい電流を区別することが出来ます。高度な電源ラインの保護が必要なアプリケーションに最適です。
OVPスイッチIC / 外部電源スイッチIC
スマートフォンやタブレット端末のような携帯機器では、ACアダプタやUSBケーブルでの充電、ワイヤレス給電などさまざまな充電に対応しているため、それぞれの電源ラインのON/OFF切り替えが必要となります。 また、異常電圧のアダプタを差し込んだ時やアダプタの抜き差し時に発生する異常電圧からシステムを保護するため、過電圧を検出する保護回路 (OVP: Over Voltage Protection) を内蔵しています。
OVPスイッチIC /外部電源スイッチIC製品