• X(Twitter)
  • YouTube
  • Linkedin
  • ニュースレター登録
プレスリリース
2022年1月18日

車載CMOSイメージセンサ向け　ISO26262 ASIL-D準拠
機能安全対応　3チャネル複合電源「RN5T5611シリーズ」発表

日清紡マイクロデバイス株式会社 (社長：田路 悟) は、弊社初のISO26262 ASIL-D開発プロセスに準拠した車載センシングカメラ向け複合電源「RN5T5611シリーズ」を開発していることを発表いたします。

概要

昨今、自動運転等、車両の高性能化に伴い、故障に対するリスクを明確にし、故障が発生しても許容できるレベルの安全を確保する“機能安全”の要求が高まっております。特に、自動運転に使用されるようなカメラシステムの周辺回路は、高いレベルの機能安全対応が求められます。

「RN5T5611シリーズ」は、ISO26262 ASIL-D開発プロセスに準拠したCMOSイメージセンサ向けの複合電源です。DC/DCコンバータを2回路、超低ノイズLDOを1回路、過電圧・低電圧監視回路を4回路、そしてBIST機能などを複合させています。入力電圧範囲は3.0V～5.5V、最大定格は6.5Vで、出力電圧はレーザトリミングにより柔軟な対応が可能です。また、I2Cインタフェースを内蔵しており、本製品のステータスを読み込むことや、設定を一部変更すること等が可能です。
パッケージはQFN0505-32-P7 (5.0mm x 5.0mm) で、リードレスながら実装検査が容易なウェッタブルフランク構造を採用しております。
「RN5T5611シリーズ」は、弊社やしろ事業所 (兵庫県加東市) でICを生産しております。10年間供給可能な状態を維持する「長期供給プログラム」の対象予定製品となっておりますので、安心して長期間ご使用いただける製品となっております。サンプル受注開始予定は22年２月末を予定しております。

RN5T5611シリーズ (QFN0505-32-P7パッケージ)

RN5T5611シリーズ (QFN0505-32-P7パッケージ)

製品名 RN5T5611シリーズ
サンプル価格 (1000個購入時の参考価格) 770円 (税込み)
サンプル受注開始日 2022年2月末 (予定)
月産規模 200万個

特⾧

1. 弊社初 ISO26262 ASIL-D開発プロセス準拠製品

「RN5T5611シリーズ」は、弊社初 のISO26262 ASIL-D開発プロセス準拠製品となります。開発体制として機能安全責任者をアサインし、システマティックフォルト対策を考慮した開発フロー採用しております。Safety Manualも準備しております。これにより、お客様の開発において本製品に対する安全分析が不要となり、工数の削減につなげることが可能です。
安全機構の一例としては、出力電圧の過電圧異常・低電圧異常を検出する機能や、安全機構自体の潜在的な故障を検出するための診断機能などが挙げられます。
詳細につきましては弊社営業窓口までお問い合わせください。

2. CMOSイメージセンサの性能を最大限引き出す超低ノイズ・高PSRR LDO内蔵

CMOSイメージセンサの電源がノイズ等の影響で不安定になると、撮像に影響を及ぼします。特にアナログ電源に対するノイズ対策はCMOSイメージセンサの性能を引き出すためには必須となります。「RN5T5611シリーズ」に搭載しているLDOは、出力電圧ノイズは6.0μVrms、リップル除去率 (PSRR) は80dB (f=1kHz) / 60dB (f=100kHz) と非常に高性能のため、特別な対策をすること無くCMOSイメージセンサの性能を最大限発揮することが可能です。

  • RN5T5611 評価結果

    RN5T5611 評価結果

  • 競合LDO 評価結果

    競合LDO 評価結果

＜CMOSイメージセンサのアナログ電源にノイズを重畳させた際の撮像の様子＞

3. リードレスながら実装検査が容易なウェッタブルフランク構造を採用したパッケージ

「RN5T5611シリーズ」はQFN0505-32-P7パッケージを採用し、安全性能を高めるために考慮されたピン配置となっております。 また、5.0mm x 5.0mmのリードレスパッケージながら、「ウェッタブルフランク構造」を採用しているため、ハンダ接合部を外観で容易に検査することが可能です。

主な仕様

項目 RN5T5611シリーズ
入力電圧範囲 (VIN) 3.0 V ~ 5.5 V (最大定格 6.5 V)
DC/DCコンバータ
出力電圧範囲 (VOUT1/2) 		1.0 V ~ 3.3 V ±1% (Max. 1.0 A)
レーザトリミングにより出荷時に設定電圧を固定
LDO出力電圧範囲 (VOUT3) 2.5 V ~ 3.5 V ±1% (Max. 200 mA)
レーザトリミングにより出荷時に設定電圧を固定
LDO出力ノイズ Typ. 6 μVrms
LDOリップル除去率 Typ. 80 dB (f=1kHz) / Typ. 60 dB (f=100kHz)
過電圧・低電圧監視回路 4チャネル
通信機能 I2Cインタフェース　1 MHz / 400 kHz
搭載機能 サーマルシャットダウン
オートディスチャージ
アナログ&ロジックBIST
ソフトスタート、短絡電流保護、UVLO　等
パッケージ 5.0 x 5.0 x 0.75 (mm)　QFN0505-32-P7

このニュースリリースの詳細 (PDF)

車載CMOSイメージセンサ向け　ISO26262 ASIL-D準拠　機能安全対応　3チャネル複合電源　「RN5T5611シリーズ」発表

報道関係者様へ

  • 製品画像ダウンロード

    ご利用条件：
    画像として掲載されている画像データは、日清紡マイクロデバイス株式会社 (以下、当社) が著作権その他の権利を有しております。
    画像は、各種報道機関が、当社および当社の各商品を紹介するためにのみご利用（複製、アップロード、掲示、頒布、出版等を含む）いただけます。それ以外のご利用は、事前に当社の文書による許諾がない限り、禁止いたします。

  • 報道関係のお問い合わせ
    管理本部 総務部 総務課

関連リンク

「RN5T5611シリーズ」は、オートモーティブワールド 2022 第14回 国際カーエレクトロニクス技術展 (カーエレJAPAN) に展示いたします。

このページに掲載されている内容は発表時のものです。既に販売終了になっている商品や、内容が異なっている場合があります。