• X(Twitter)
  • YouTube
  • Linkedin
  • ニュースレター登録

シャントレギュレータの安定動作境界条件の利用の仕方を教えてください。

シャントレギュレータ

シャントレギュレータの特性例の一つとして、安定動作境界条件があります。
これは、シャントレギュレータICが安定して動作する条件を示しており、出力容量やカソード電流等の条件によってICが発振してしまうことを示しています。

不安定領域で使用なされないようお願いします。ただし、幾つかの注意点があります。

  • 最近、セラミックコンデンサを利用することが増えています。
    電解コンデンサとセラミックコンデンサでは、ESRの値が大きく異なります。
    出力コンデンサをセラミックコンデンサにした場合の安定動作領域特性例をFig2に載せます。また、セラミックコンデンサは、電圧・温度等に依存して容量値を減衰させます。よって、安定動作境界条件をそのまま利用してはいけません。必ず、アプリケーション上で周波数特性の確認を行なってください。
    NJM1431Aのアルミ電解コンデンサとセラミックコンデンサの特性例をFig1とFig2に示します。
    • Fig1:安定動作境界条件
      Fig1:安定動作境界条件
      測定条件 アルミ電解コンデンサ
    • Fig2:安定動作境界条件
      Fig2:安定動作境界条件
      測定条件 セラミックコンデンサ
  • 安定動作境界をお客様で測定する場合は、必ず抵抗負荷で確認することをお願いします。入力電源には、電圧源を利用してください。
    Fig3:測定回路図
    Fig3:安定動作境界条件 測定回路図

注意
NJM2823およびNJM2825は、Refの位置が対Cathode電圧を基準にしています。
そのため、Refの結線箇所がオリジナルシャントレギュレータNJM431とは逆接続になります。"---"部分で結線するようにお願いします。

お困りごとが解決しない場合