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DC/DCスイッチングレギュレータの過電流保護 (OCP) とは

DC/DCスイッチングレギュレータ保護回路

電流保護 (OCP:Over Current Protection) とは、出力短絡などによって出力電流が想定以上に大きくなってしまう時に、電源ICやシステムの故障を防ぐために出力を停止する機能です。過大な電流が流れ続けることによる、電源ICの特性の劣化、動作不具合、破壊などの不具合を防止する機能です。

各保護の過電流保護時の動作例

弊社のDC/DCコンバータの過電流保護にはパルスバイパルス型、ラッチ型、リセット型 (ヒカップ型) とフォールドバック型の4つのタイプがあります。

パルスバイパルス型

スイッチング電流のピーク値が一定値以上となるとパワーMOSFETを1周期(パルス)の間OFFすることでスイッチング電流を減少させます。次の周期(パルス)でも同様に動作し、パルス毎にスイッチング電流のピーク値を制限します。

ラッチ型

制限を超える高負荷が保護遅延時間以上続くと、パワーMOSFETをOFF状態でラッチします。 保護解除は、EN端子(CE端子、CONTROL端子)で一度ICをスタンバイ状態にする、もしくは電源をUVLO電圧以下に下げたのちに、再度電源を投入することによって行います。 ラッチ型の保護遅延時間はDELAY端子などに接続したコンデンサ容量によって設定できる製品もあります。

  • リセット型 (ヒカップ型)

    制限を超える高負荷や、規定された異常を検出すると、出力を停止した後、一定時間後に自動的にソフトスタートを開始します。 高負荷などの要因が取り除かれないと出力停止動作とソフトスタートを繰り返しますが、要因が解消すると自動的に異常状態から復帰します。 リセット型(ヒカップ型)の保護遅延時間はIC内部で固定されているものもあります。

    フォールドバック型

    出力電圧が規定値まで低下すると発振周波数を下げ、最小ONデューティを小さくすることによって出力電流を制限します。 フォールドバック保護がかかる要因が解消すると自動復帰します。

  • 各保護の過電流保護時の動作例

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