オートディスチャージ機能とは
オートディスチャージ機能とは
LDOリニアレギュレータDC/DCスイッチングレギュレータスイッチIC機能
出力端子側に大きな容量値のコンデンサを使用すると、EN端子(CE端子、CONTROL端子)によってアクティブ状態からシャットダウン(スタンバイ)状態に切り替えた際、すぐに出力端子電圧が下がらない場合があります。
オートディスチャージ機能とは、出力段(下図の青丸部分)にNch.トランジスタを追加することによって、出力側の外付けコンデンサの電荷を放電する機能です。このオートディスチャージ機能により、システムの立上げシーケンスだけではなく、立下げシーケンスを実現することができます。
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動作時
CE端子がアクティブ状態の時、LDO レギュレータは動作しています。
薄い青丸部分のPch出力トランジスタはONで、出力端子から電圧が出力されます。
青丸部分のオートディスチャージ用のNchトランジスタはOFFです。 -
スタンバイ時
CE端子がディセーブル状態の時、LDO レギュレータはスタンバイ状態になります。LDOレギュレータの動作時からスタンバイ状態への移行時に薄い青丸部分のPch出力トランジスタはOFFになり、出力端子からの出力は停止されます。
一方、青丸部分のオートディスチャージ用のNchトランジスタがONになり、出力端子に接続された外付けコンデンサの電荷がグラウンド端子に素早く放電されます。これを「オートディスチャージ機能」と呼んでいます。
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オートディスチャージなし
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オートディスチャージあり
- 弊社LDOレギュレータの過渡特性を一例にすると、上記グラフのようにオートディスチャージ機能がない場合、出力端子に接続されたコンデンサの電荷は2.73 s かかって放電されますが、オートディスチャージ機能がある場合には126µsで電荷が放電されます。
- このオートディスチャージ機能はスタンバイ状態になった時に短い時間で出力電圧を落としたい場合はもちろんですが、図のように出力端子に接続されたコンデンサに残った電荷による後段のシステムの誤作動防止にも有効です。
CE端子 (EN端子) をVDD (VIN) に接続した場合は、オートディスチャージは機能しませんのでご注意ください。
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