狭角ビーム・分解能1cmを実現した60GHz帯ミリ波距離計測センサー「NJF4071シリーズ」を発売
日清紡マイクロデバイス株式会社(代表取締役社長:吉岡 圭一)は、60GHz帯ミリ波を利用した距離計測センサー「NJF4071シリーズ」を発売します。
概要
「NJF4071」は、60GHz帯ミリ波レーダー技術を用いた距離計測センサーです。 当社のセンサーモジュール「NJR4652」を搭載し、独自の信号処理技術と狭角ホーンアンテナを組み合わせることで、最大30m先の対象物との距離を1cm単位で測定できます。 ビーム幅が狭いため周囲の干渉を受けにくく、測定対象を的確に捉えることが可能です。UARTインターフェイスを標準装備しており、各種組込みシステムとの接続も容易です。
さらに、低消費電流設計により、ソーラーバッテリーなどを利用したシステムでも使用でき、電源制約のある用途にも適しています。

NJF4071シリーズ(画像:NJF4071J30A)
特⾧
1. 60GHz 帯ミリ波による距離測定センサー
2. 最大計測距離30m、分解能1cm
3. ビーム角±10°(半値幅:E面)
4. 計測周期 50ms/フレーム
5. 消費電流:測定時28mA/待機時1mA
6. UARTインターフェイスを標準搭載
7. 国内電波法 工事設計認証取得済(証明規則第2条第1項第8号、ミリ波レーダー用特定小電力機器)
主な用途
・河川、ため池、農業用水、海面などの水位計測
・サイロやタンク内の残量・距離測定
・屋外型セキュリティ機器(侵入検知・監視補助など)
活用メリット
「NJF4071」は、雨天や霧、夜間といった環境下でも安定した測定が可能です。そのため、増水や洪水のリスクがある河川や下水道の水位計測に最適です。
従来の超音波式水位計センサーは、汚れやごみ、蜘蛛の巣の付着による性能低下が課題でした。 本製品は電波方式を採用しており、これらの影響を受けにくく、定期的な清掃や保守の手間を軽減できます。