• X(Twitter)
  • YouTube
  • Linkedin
  • ニュースレター登録

ニュースリリース

車載・産業機器向け 1A 同期整流型 PWM制御 入力最大30V
降圧DC/DCコンバータ 「R1271 シリーズ」を発売

2020年11月10日
リコー電子デバイス株式会社

リコー電子デバイス株式会社 (代表取締役社長:田路 悟) は、車載・産業機器向け 高耐圧・降圧DC/DCコンバータ「R1271 シリーズ」を発売します。

「R1271 シリーズ」は、入力電圧範囲が 3.6 V ~ 30 V、耐圧は 42 Vと高いので、車載バッテリーや産業機器の電源に直接接続することができます。出力精度も±1.0%と高精度で、かつ周辺部品も最小化してあるため、ADASやボディ制御、クラスタなどの車載システムや、様々な産業機器に幅広く対応できる製品となっています。

「R1271 シリーズ」は位相補償及び出力監視用帰還抵抗を内蔵しており、必要最小限の外付け部品で動作させることが可能です。さらに、スイッチング周波数が 2 MHzと高周波なので、インダクタンス値の小さい 2.2 μHのインダクタを使用することができます。これらにより、実装面積の小型化に貢献します。

さらに、エンジン始動時のクランキング等によって入力電圧が低下した時に、自動で発振周波数を下げて出力電圧を維持する「デューティーオーバー機能」や、放射ノイズを低減させる「スペクトラム拡散 (SSCG) 機能」を内蔵しており、「使いやすい」製品となっています。

パッケージは、リードレスながらハンダ接合部を外観で検査するための「ウェッタブルフランク構造」を採用した小型パッケージ「DFN3030-12B」と、リードピンタイプで実装が容易なパッケージ「HSOP-18」(開発中) の2種類からお選びいただけます。

R1271
R1271 シリーズ (DFN3030-12B)

製品名 R1271 シリーズ
サンプル価格 200円 (1,000個購入時の参考価格)
サンプル受注開始日 2020年11月10日
パッケージ DFN3030-12B / HSOP-18 (開発中)
月産規模 200万個

※このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。

新製品 R1271 シリーズの主な特⻑

1. 少ない外付け部品で動作可能 / 2 MHz 動作によりインダクタサイズ縮小で実装面積を小型化

「R1271 シリーズ」は位相補償及び出力監視用帰還抵抗を内蔵しており、必要最小限の外付け部品で動作させることが可能です。さらにスイッチング周波数が 2 MHzと高周波なので、インダクタンス値の小さい 2.2 μHのインダクタを使用することができます。これらにより、実装面積の小型化に貢献します。

DFN3030-12B 実装例

2. クランキング時のスイッチング周波数を最小1/4にシフトするデューティオーバー機能で出力電圧を保持

クランキング時など、入力電圧が低下すると、DC/DCコンバータの出力電圧は入出力電圧差をもって低下します。
「R1271 シリーズ」は、入力電圧が低下すると、自動でスイッチング周波数を遅くするデューティオーバー機能を搭載しており、入出力電圧差を最小に抑え、出力電圧を維持することができます。

Duty-over

3. スペクトラム拡散機能 (拡散率:+10%) によりEMIノイズを低減

昨今、電子機器の高機能化が進み、様々な通信システムが車両に搭載されています。各々のシステムが受信機であり、かつノイズ発生源となり得る機器となりますので、それぞれで発生するピーク雑音を抑える必要があります。
「R1271 シリーズ」は、SSCGを用いたスペクトラム拡散機能により雑音エネルギーを分散する事でピーク雑音を抑え、EMI対策に貢献します。

4. 隣接ピン間ショートを考慮した小型PKG「DFN3030-12B」を採用

DFN3030-12B パッケージは 3 mm × 3 mm と小型ながら、隣接ピン間ショートを考慮したピン配置としているため、さらなる安全設計が可能です。さらに、リードレスながらハンダ接合部を外観で検査できるように、「ウェッタブルフランク構造」を採用しています。また、リードピンタイプの HSOP-18 パッケージも現在開発しています。

新製品 R1271 シリーズの品質グレード

品質区分 用途 動作温度範囲 検査温度
低温 25°C 高温
K品 一般電装品 −40°C ~ 125°C * * *
A品 車載アクセサリー −40°C ~ 125°C   * *
Y品 産業機器 −40°C ~ 125°C   * *
民生品 民生機器 −40°C ~ 105°C   *  

リコー電子デバイスはCMOSアナログ技術を強みに、今後も高付加価値製品を提供し、お客様の競争⼒強化をサポートしてまいります。


| リコー電子デバイスについて |

リコーの半導体事業は1981年に株式会社リコーの一部門としてスタートし、外販も含めて30年以上に渡り事業展開を行ってきましたが、変化の激しい半導体業界で迅速な経営判断を行うために、2014年10月よりリコー電子デバイス株式会社として再スタートし、さらに2018年3月より日清紡ホールディングスの一員として更なる成長を目指しております。

当社は半導体デバイスの企画から開発・生産・販売・品質保証まで一貫した機能を保有し、CMOSアナログ技術をコアとして、携帯機器や車載・産機市場向けの小型・低消費電力・高耐圧・大電流の電源ICや小型で高精度なLi電池保護ICなどを提供し、お客様製品の付加価値向上に貢献しています。

このページの内容は発表時のものです。
既に販売終了になっている商品や、内容が異なっている場合があります。

報道関係者様へ

R1271 製品画像ダウンロード

高解像度の製品画像がダウンロードできます。

ご利用条件:
画像として掲載されている画像データは、リコー電子デバイス株式会社 (以下、当社) が著作権その他の権利を有しております。
画像は、各種報道機関が、当社および当社の各商品を紹介するためにのみご利用(複製、アップロード、掲示、頒布、出版等を含む)いただけます。それ以外のご利用は、事前に当社の文書による許諾がない限り、禁止いたします。