~安心と省実装面積に貢献する音声出力ソリューション~
マイコン音声再生システム用 PWM入力オーディオアンプ
NA1150は、マイコンから音声・効果音を出力する音声再生システムに、PWM入力のオーディオアンプとして使用できるオーディオスイッチングドライバICです。株式会社CRI・ミドルウェア (以下「CRI」) のサウンドミドルウェア「CRI D-Amp Driver® (ダンプドライバー)」と組み合わせることで高品質な音声再生を実現します。
近年マイコンの処理速度が早くなったことで、ソフトウェア(サウンドミドルウェア)でマイコンからPWM変調された音声・効果音を出力することが出来るようになりました。ハードウェア(DACやSpeech Synthesis LSI)を使ったシステムに比べて、省実装面積・開発工数低減・部品点数削減のメリットがあるため、このサウンドミドルウェアを使ったシステムを採用するお客様が増えています。
NA1150は、サウンドミドルウェアを搭載したマイコンと接続するだけで、シンプルな構成かつ高品質な音声・効果音の再生を実現できるオーディオアンプです。
NA1150 (DFN2323-8-GSパッケージ)
NA1150の特⾧
1. 負荷診断機能搭載
NA1150は、音声アラートが重要なシステムに求められる負荷診断機能を内蔵しています。負荷診断機能は、システムの動作状況や性能を監視し、異常や過負荷の兆候を早期に検知する機能です。NA1150は、スピーカーハーネスの断線、ショート、自身の電源への天絡・地絡を検出し、マイコンに通知します。
オーディオアンプであるNA1150が負荷診断機能を内蔵することで、システム設計が柔軟になり、将来的な拡張を見据えた設計を容易にします。システムを設計するお客様に、より安定した、効率的で信頼性の高いシステム運用を提供します。
2. マイコンからのPWM信号を直接入力可能
これまで効果音や音声を出力しようとした場合、マイコンにDAC・LPF・電子ボリューム(EVR)・アンプという構成、あるいは音声合成IC(Speech Synthesis LSI)・アンプという構成が必要でした。(下図OLD configuration参照)
サウンドミドルウェアを搭載したマイコンとNA1150の組み合わせは、マイコンとアンプだけの構成を実現し、DAC・LPF・EVR、Speech Synthesis LSI等が不要になります。 また、マイコンからPWM信号をアナログに戻さず直接入力するので、音質が劣化することなくローノイズで高品質な音声再生を実現します。(下図NEW configuration参照)
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OLD configuration
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NEW configuration
3.省実装面積
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NA1150は、HブリッジをIC化した、サウンドミドルウェア「CRI D-Amp Driver®」に最適なICです。組み合わせてご利用いただくことで、部品数と実装面積を大幅に削減し、システムの小型化に貢献します。
主な仕様 (詳細はデータシートをご参照ください)
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- BTLモノラルD級出力
- 差動/シングルPWM入力
- 出力電力: 1.5W typ. at V+=5V, RL=8Ω, THD=10%
- 動作電圧: +2.6 to +5.5V
- 動作温度範囲: -40 to +125°C
- 異常検出&出力機能:
- 負荷オープン、ショート検出
- 天絡・地絡検出
- 過電流検出
- 異常通知端子
- 過熱検出機能
- IDD≤1µAのスタンバイモード
- 製品外形:
- DFN2323-8-GS(ESON8-V1): 2.3mm x 2.3mm x 0.427mm
- VSP-8-AF: 4.0mm x 2.9mm x 1.1mm【開発中】
- 車載グレード (P): AEC-Q100 grade 1
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NA1150 仕様/データシート
負荷診断機能付きオーディオスイッチングドライバ
アプリケーション
- メータークラスター
- ETCシステム
- エアコン、炊飯器、電子レンジ、加湿器、給湯器等 家電製品
- 各種警報機、複合機
- 自動販売機、チャージ機
- ヘルスケア
オーディオ製品ラインアップ
※出力電力降順(2024年11月時点)
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AB級パワーアンプ
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EVR付きAB級パワーアンプ
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D級パワーアンプ
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ピエゾサウンダ(ブザー)ドライバ