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入力電圧が低い状態から急峻に上昇させるとDC/DCコンバータの出力がオーバーシュートしてしまいました。なぜですか?どのような対策をすればいいですか?

DC/DCスイッチングレギュレータ使い方

図1に、非同期 (ダイオード) 整流方式降圧DC/DCコンバータの基本回路例を示します。

  • 整流方式降圧DCDCコンバータの基本回路例

    図1. 非同期 (ダイオード) 整流方式降圧DC/DCコンバータの基本回路例

このような降圧DC/DCコンバータにおいて、入出力電位差が小さくほぼmaxdutyに等しい状態、及び設定電圧より入力電圧が低い状態から入力電圧を急峻に増加させた場合には、製品によっては出力電圧が入力電圧までオーバーシュートする可能性があります。(図2参照)

このようなオーバーシュートを抑えるには、以下の2つの対策が考えられます。

  • スイッチング周波数を高くして応答性を上げる。
  • 入力電圧が十分に高い状態でCE=’H’ (Enable) となるようにする。
    例えば、入力電圧が十分に高くなったことを検知する回路を追加してCE入力タイミングを制御する。
    CE=‘L’⇒‘H’にすれば、ソフトスタート動作となるのでオーバーシュートは発生しません。
    簡易的な対策例として、ツェナーダイオードZDと抵抗Rを用いた回路を記載します。(図3参照)
    VIN電位の変動幅が想定できる場合はツェナーダイオードZDを抵抗Rに変えて分圧しても対策できる場合があります。
  • 図2. オーバーシュート例

    図2. オーバーシュート例

  • 図3. ツェナーダイオードZDと抵抗Rを用いた回路

    図3. ツェナーダイオードZDと抵抗Rを用いた回路

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