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LDOリニアレギュレータの許容損失の求め方は?

LDOリニアレギュレータパッケージ

許容損失とは、ある電子部品において、部品の性能を維持できる温度を超えない最大の消費電力のことです。
許容損失【PD】を求める式は以下のとおりです。

  • 【PD】= (許容最大ジャンクション温度【Tjmax】- 周囲温度【Ta】) / ジャンクション温度と周囲温度間の熱抵抗【θja】

例えば、ある製品の仕様が Tjmax=125°C、θja=40°C/Wで、Ta=85°Cだった場合、

  • PD = (125-85) / 40 = 1.0W

となり、85°Cの時は1.0Wが消費できる最大許容損失ということがわかります。
また、Ta=25°Cだった場合は、上記式から2.5Wとなります。
このとき、1.5A出力で使える最大入出力間電位差は、2.5W÷1.5A=1.68Vとなるため、出力が1.2Vの場合、入力は、1.68V+1.2V=2.88V以下にする必要があります。

また、製品によっては、θjaでなく、ψjtのみ記載されている場合があります。 その場合、

  • 【PD】= (許容最大ジャンクション温度【Tjmax】- パッケージマーク面中央温度【Tc(top)】) / ジャンクション温度とパッケージマーク面中央温度間の熱パラメータ【ψjt】

のように、TaをTc(top)に、θjaをψjtに置き換えて計算してください。

ただし、これらの値は特定の条件下での測定による参考値であり、ICの実装条件によって異なります。

  • JEDEC で規定された状態 (ex. 3inch x 3inch の 4層基板の中央にChipを実装) で測定する。

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