外部位相補償とは
外部位相補償とは
DC/DCスイッチングレギュレータ使い方
DC/DCコンバータの位相補償回路は、IC内部で構成している場合 (内部位相補償) と、IC外部の外付け部品で構成している場合 (外部位相補償) の2通りがあります。
内部位相補償の製品は、製品仕様におけるすべての動作条件で安定動作させるため、位相補償の設定条件は安定性を重視しており、動作条件によっては応答性が最適とならない場合があります。また、ご使用いただける外付け部品 (インダクタ、コンデンサ、など) についても制約がある場合があります。
一方、外部位相補償の製品は、ご利用条件 (入力電圧、出力電圧、出力電流、インダクタ、コンデンサ、発振周波数、など) に合わせて外付け部品のコンデンサと抵抗を使用した位相補償回路を構成することにより、常に最適な安定性と応答性を実現することができます。
当社では、位相補償を外付け部品で行う昇圧DC/DCコンバータと降圧DC/DCコンバータがあります。
例えば、R1211 シリーズはIC内部回路の誤差増幅アンプ (エラーアンプ) 出力につながれたAMPOUT端子やCOMP端子に外付けコンデンサと抵抗を接続して最適な位相補償を行うことができます。 R1270 シリーズではコンデンサ接続用のEC端子と抵抗接続用のER端子があります。
なお、外部位相補償に使用するコンデンサ、抵抗の値はそれぞれの製品仕様書に記載された推奨値や式をもとに設定し、ご使用条件において十分な確認を行ってください。
R1211 基本回路例
R1270 基本回路例
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