エナジーハーベスト用電源IC「R1801シリーズ」を発売
超低消費 (200 nA) / 最小起電力 1.00 μW 蓄電用 降圧DC/DCコンバータ

2020年7月29日
リコー電子デバイス株式会社

リコー電子デバイス株式会社 (代表取締役社長：田路 悟) は、超低消費蓄電用降圧DC/DCコンバータ「R1801 シリーズ」を発売します。

IoT 市場が拡大する中、IoT デバイスへの電源を確保するために、光や振動、熱など周りの環境に存在する希薄なエネルギーを「収穫」(ハーベスト) して電力に変換する技術が重要になってきています。

R1801 シリーズは光発電素子向けに特化した蓄電用の降圧DC/DC コンバータで、無負荷時/常温で Typ. 200 nA という超低消費電流でありながら、高効率 (80%@10 μA)、最小起電力 1.00 μW (VIN = 4 V, VOUT = 3.0 V) を実現しています。

光発電素子の能力を最大限生かせる最大電力点制御機能、及び逆流防止機能の搭載により、発電素子からの電力供給の最適化を図りつつ、電力供給が無い場合でも、蓄電した電荷を無駄にしないため、非常に効率のよい電力の取出しが可能です。
この最大電力点制御電圧、出力電圧は、外部端子で調整可能となっており、初期検討時の設定電圧の見極めや使用する環境により最大電力点制御電圧を変更したい場合などに便利です。

また出力電圧を監視するパワーグッド (PG) 機能も搭載しており、このPG信号により蓄電レベルの把握が可能となり、後段のシステムのパワーシーケンス制御が容易になります。

パッケージは、DFN(PLP)2730-12の小型パッケージを用意し、高密度実装を可能にします。

R1801 シリーズ (DFN(PLP)2730-12)

新製品R1801シリーズの効率特性例

新製品R1801シリーズの主な特⻑

1. 最小起電力

R1801 シリーズは、最小起電力 1.00 μW (VIN = 4 V, VOUT = 3.0 V) を実現しています。低照度環境下でも蓄電することができるので利用シーンが増えます。

2. 最大電力点制御機能

最大電力点制御機能搭載で、発電素子からの電力供給の最適化を図ります。また最大電力点制御電圧、出力電圧は外部端子で調整可能で、初期検討時の設定電圧の見極めや使用する環境やデバイスにより電圧設定を変更したい場合に便利です。

3. PG (パワーグッド) 機能

出力電圧を監視してパワーグッド (PG) 信号を出力します。このPG機能によって、蓄電レベルが把握でき、後段のシステムのパワーシーケンス制御を容易にすることができます。またこの機能はVOUT電源のみで構成されているため、光が遮断された場合でも有効です。

4. 超低消費電流と高効率の両立

無負荷時の動作電流 (I_Q 200 nA)で高効率 (80%@10 μA) を実現しています。光発電素子1セル当たりの面積を小さくすることができます。

5. 逆流防止回路搭載

逆流防止回路により、電力供給が無い場合でも出力コンデンサにためた電荷を無駄にしません。

6. 小型パッケージ

小型パッケージDFN(PLP)2730-12 (3.0×2.7×0.60 mm) の採用により、実装エリアを省スペース化し、システムの小型化を実現します。

新製品R1801 シリーズの仕様

このニュースリリースの詳細 (PDF)

エナジーハーベスト用電源IC「R1801シリーズ」を発売 (660KB・全4ページ構成)

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