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電磁波(RFノイズ)による妨害、干渉に強い、高EMC性能オペアンプ

RFノイズイミュニティの要求が厳しく、部品選定にお困りではありませんか?

オペアンプやコンパレータは、自動車の中で、各種センサの微小信号の増幅や、電流検出用途などで多く使用されています。車載ECU (Electronic Control Unit) でオペアンプを使用する場合、その動作帯域を超える外来電磁ノイズ (EMI) が侵入すると、出力電圧が予期せぬ変動を起こすことが有り、これがECUの誤動作につながります。このため、オペアンプにおいても、電磁波 (RFノイズ) による妨害、干渉に強い、EMC性能の高い製品が求められています。

  • RFノイズイミュニティの重要性と課題

    ノイズ耐性の評価は、一般的に車両開発の最終段階で実施されることが多く、そこで問題が発覚すると、解析から対策まで、ECUのパターン設計や搭載部品選定にまで設計手戻りが発生する可能性があり、設計工数に大きなインパクトとなります。車両の多機能化により搭載ECUの数が増加する一方で、携帯電話、スマホ、通信機能を備えた電子機器等の増加により、電磁ノイズ環境は非常に過酷となっており、EMC性能の高いオペアンプに対する需要はますます高くなっています。

    ノイズの問題について詳しく見る

  • ECU基板上のオペアンプに侵入する外来ノイズ

業界最高水準のEMC性能で、お客様の設計負荷を軽減。
IEC 62132-4 / ED-5008準拠のベンチマークで、設計手戻りを未然に防止します。

入力端子に加え、電源端子の高RFノイズイミュニティを実現

オペアンプへのEMI侵入経路は、一般には入力端子からが主とされており、入力端子のみにEMIフィルタ等のEMC対策を施した製品は存在しました。このような製品はお客様が基板上 (対象ICの周辺) にて同様の対策を施す場合に比べて、フィルタを構成することによる実装面積や部品コストの低減、発振に対する余裕度等、ある一定の効果を得ることが可能となっています。しかしながらワイヤハーネスに重畳されたノイズがアンプの電源端子経由で侵入してしまうようなケースを想定すると、対策として十分とは言えません。

日清紡マイクロデバイスでは、オペアンプ内部回路の各ステージへのEMIノイズ侵入経路と回路動作への影響、誤動作に至るメカニズムなど徹底的な解析に基づき、各ステージに最適なEMC対策を施しました。その結果、入力端子に加え、電源端子のイミュニティ性能についても業界最高水準にまで高めることに成功しました。 IC内部での回路的対策であるため、チップレイアウトの影響や組立条件の影響を受けにくく、安定した高EMC性能を提供します。ノイズ評価後の設計手戻りリスクを低減することにより、お客様のトータルでの開発コストの削減に貢献します。

ステージ毎に最適なEMC対策

IEC 62132-4 準拠の評価下で、部品単体として最高水準の高 (RFノイズ) イミュニティを実現

  • オペアンプの用途は様々で、同じオペアンプが様々な電気、電子機器に搭載されます。このとき、それぞれの状態によって要求されるEMC規格が異なるため、源流であるオペアンプ単体のEMI耐性を適切に比較/評価しておくことが極めて重要となります。

    NJM2904B / NJM2902B は、国際規格IEC 62132-4、およびJEITA規格ED-5008に準拠した適切な基準に基づいて比較/評価を実施の上、業界最高水準であることを確認しており、新規設計から部品置き換え検討まで、安心してご使用いただけます。

  • 同じオペアンプが多様なECU/車種に搭載

IEC 62132-4, ED-5008 準拠のDPI評価結果

グラフは入力端子(左)と電源端子(右)のDPI評価結果です。試験条件は回路構成ボルテージフォロワ、最大フォワードパワー27dBm、誤動作判定条件を出力電圧変動300mVとし、縦軸はフォワードパワー、横軸は周波数で、オペアンプが誤動作しない最大電力をプロットしたものです。グラフの値が上にあればより高イミュニティといえます。NJM2904B/NJM2902Bは入力端子、電源端子ともに業界最高水準の高EMC性能を実現しています。

  • 入力端子DPI評価結果
  • 電源端子DPI評価結果
  • 国際規格 IEC 62132-4 (IEC)
    半導体EMC (イミュニティ) 試験方法の国際規格IEC 62132シリーズの1つ。IEC 62132-4はDPI法 (Direct RF Power Injection Method:直接電力注入法) と呼ばれ、容量性結合でIC端子に電力注入し、ICが正常動作する限界電力を測定することでイミュニティ性能評価を行う試験。
  • JEITA規格 (JEITA 一般社団法人電子情報技術産業協会)
    半導体EMC性能等価性評価法。半導体のEMC性能差を評価する規格で、評価方法はIEC 62132-4に準ずる。

高EMC性能オペアンプ

NJM2904B
NJM2902B

特長/仕様:

AEC-Q100 grade 1
EMIフィルタ内蔵
単電源
ユニティゲイン安定
バイポーラ構造

特長/仕様:

AEC-Q100 grade 1 評価中
EMIフィルタ内蔵
単電源
ユニティゲイン安定
バイポーラ構造

回路数:

2 ch.

回路数:

4 ch.

動作電源電圧:

3 V to 36 V

動作電源電圧:

3 V to 36 V

オフセット電圧:

0.5 mV typ.

オフセット電圧:

0.5 mV typ.

消費電流:

0.7 mA typ.

消費電流:

1.2 mA typ.

スルーレート:

0.4 V/µs typ.

スルーレート:

0.4 V/µs typ.

パッケージ:

MSOP8(VSP8)

パッケージ:

SSOP14-B4
NJM2904B 詳細 NJM2902B 詳細

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