新製品ニュース
2020年11月09日(令和2年)

AEC-Q100、VDA等車載規格対応
GNSS フロントエンドモジュール NJG1159PHH-A 量産開始

 新日本無線株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:森田 謙一)は、車載向けに最適なGPS、GLONASS、BeiDou、Galileoを含むGNSS対応の1.5 GHz帯向けフロントエンドモジュール NJG1159PHH-Aの量産を開始しました。本製品はAEC-Q100等の各種車載規格に準拠します。

概要

 近年車載市場ではテレマティクス、GNSS等用途の広がりにより無線通信アプリケーションが増加しており、使用される電子部品には車載規格の適合及び実装面積低減の要求が高まっています。
 GNSSの用途では衛星から送信されるGNSS信号は微弱であり受信感度向上のため、各種通信機器からの妨害波をフィルタで除去しつつ、GNSS信号をLNAで増幅する必要があります。GNSSブロックの省実装面積化が求められており、モジュール製品の要求が増加しています。
 これらの要求に対応するために車載グレードのGNSSフロントエンドモジュール NJG1159PHH-Aを開発しました。
 NJG1159PHH-AはSAWフィルタで妨害波を除去しつつ低NFのLNAによりGNSS信号を増幅するため受信感度を向上させ、小型・薄型パッケージ採用により実装面積の低減が可能となります。AEC-Q100に準拠し、さらにドイツ自動車工業会 (VDA)のプロセス監査であるVDA6.3にも対応しています。かつ、ご要求に応じてPPAPドキュメントも対応可能です。

特長

GNSS信号受信感度向上
 前段に配置した低ロスかつ高帯域外減衰特性を有するSAWフィルタで妨害波を除去します。
 次段に配置した低雑音指数(Noise Figure, NF)を特長とするLNAでGNSS信号を増幅します。
 低損失かつ高減衰特性を有するSAWフィルタと低NFを特長とするLNAの搭載により、衛星からの微弱なGNSS信号を妨害波に埋もれることなく低雑音で増幅することが可能となり、GNSS信号受信感度を向上させ、測位精度の向上及び測位時間の短縮に貢献します。

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高信頼性・小型パッケージ
 車載対応製品は、例えばSAWフィルタ単体だけでも 3.0 x 3.0 mm のパッケージサイズが一般的ですが、本製品はSAWフィルタとLNAをわずか 1.5 x 1.1 mm の高信頼性かつ小型のハーメチックシールドパッケージに内蔵し、実装面積低減に貢献します。

車載適合規格
 AEC-Q100 グレード2及びVDA6.3に対応し、かつPPAPドキュメントも対応可能です。

製品機能

・低動作電圧2.8 V typ.
・低消費電流3.7 mA typ.
・高利得16.0 dB typ.
・低雑音指数1.50 dB typ. @ f = 1575 MHz
1.65 dB typ. @ f = 1597 ~ 1606 MHz
1.70 dB typ. @ f = 1559 ~ 1591 MHz
・高帯域外減衰55 dBc typ. @ f = 704 ~ 915 MHz, 対1575 MHz
43 dBc typ. @ f = 1710 ~ 1980 MHz, 対1575 MHz
51 dBc typ. @ f = 2400 ~ 2500 MHz, 対1575 MHz
・小型パッケージHFFP10-HH 1.5 x 1.1 mm (typ.), t = 0.5 mm (max.)
・動作温度範囲-40 to 105℃
・RoHS 対応、ハロゲンフリー、MSL1

製品外観

20201109_NJG1159PHH-A.jpg

アプリケーション

・車載向け GNSS 受信用途
・GNSS アクティブアンテナ

生産予定/参考価格

  • 生産量産中
  • 参考価格@¥80.00.-

企業情報

  • 会社名:新日本無線株式会社 (日清紡グループ
  • 所在地:東京都中央区日本橋横山町3番10号
  • URL:https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/

    • 新日本無線は、マイクロデバイス事業会社として中核を担っています。

本件に関するお問い合わせ先


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