新製品ニュース
2017年03月15日(平成29年)
外付け移相器が不要な広帯域FM IF検波IC NJW2311の量産開始
新日本無線株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:小倉 良)は、外付け移相器が不要で、各種音声通信に最適な広帯域 FM IF検波IC NJW2311の量産を開始しました。
概要
NJW2311は、4.5V以上で動作する1.5MHzから15MHzのIF信号を自動的にFM復調するICで、従来は外付け部品として必要であった移相器を不要とします。IFアンプ、FM復調およびローノイズのオペアンプ機能を内蔵し、優れたS/N比および歪率特性を実現しており、無線,有線を問わず各種音声通信に最適です。
特長
外付け移相器が不要、IF=1.5MHzから15MHzまで自動IF検波可能
FM IF検波ICはLC(コイル、コンデンサ)や専用の素子で構成される外付け移相器を使用します。L値やC値のバラつきが大きい移相器では同調させる周波数が移相器ごとにバラつくため、実装後に周波数の合わせ込みが必要です。 NJW2311は新日本無線独自の回路技術を用いたことにより、外付け移相器を使用しなくても、無線および有線通信に対応した FM復調が可能です。
また、広帯域動作が可能で、1.5MHzから15MHzまで自動でIF検波を行うため、実装後の周波数調整は不要です。従来使用していた部品を削減出来るため、部品搭載面積の削減が可能です。
優れたFM復調特性S/N比:80dB、THD:0.015%
NJW2311は外付け移相器を使用しない回路構成で4.5VからでもS/N比:80dB、THD:0.015%と業界最高レベル※の優れたS/N比ならびにTHD特性を実現しています。
- ※
2017年2月 新日本無線調べ
低雑音オペアンプを内蔵
新日本無線の得意分野である低雑音オペアンプを音声出力用信号増幅プリドライバーに使用する事によりFM復調で優れたS/N比を確保しています。また、ユーザの希望する出力が得られるよう、オペアンプの増幅率は外付け抵抗で任意に設定する事が可能です。
FM復調特性例
製品外観
製品機能
消費電流 | 23mA typ. |
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電圧動作範囲 | 4.5V~5.5V |
自動IF検波 | IF=1.5MHz~15MHz(Sカーブ特性は得られません) |
復調出力周波数範囲 | fmod = 20Hz~100kHz(外付け部品変更時:300kHz以下) |
優れたS/N比 | 80dB @fdev=75kHz |
優れた歪率 | 0.015% @fdev=75kHz |
外形 | SSOP14 |
アプリケーション
- ワイヤレスマイク(RF/IR)
- ワイヤレスヘッドホン(RF/IR)
- インターホン、給湯器リモコン(有線)
生産予定/サンプル
- 生産予定:量産中
- サンプル価格:@¥250.-