新製品ニュース
2017年07月20日

信号処理機能を内蔵した低背・低消費電力 マイクロ波センサ「NJR4266シリーズ」を開発 低背: 従来比40%削減 / 低消費電力: 従来比96%削減

新日本無線株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 小倉 良)は、マイクロ波センサ"WaveEyes"シリーズに信号処理機能を内蔵した低背・低消費電力24GHz帯モジュール「NJR4266シリーズ」を追加、サンプル配布を開始しました。

概要

近年のIoT化によってセンサ需要の拡大と多様性が求められている中で、マイクロ波を用いた電波型の近距離用人感センサとしてNJR4266シリーズの供給を開始します。

本製品は外形17.2x27.3x5.1mmのサイズに24GHz帯マイクロ波回路・アンテナ・信号増幅回路・マイクロコントローラー(MCU)を内蔵し、主に人などの移動体検知を可能としたモジュールです。

本製品では、弊社従来品に対し約96%の低消費電力化と約40%の低背化を実現、また用途に合わせた最適な検知角度を選択できる複数の製品ラインアップを有し、多種多様なアプリケーションでの使用を可能にしました。

特長

24GHz帯マイクロ波と独自信号処理の組み合わせによる耐環境性能に優れた移動体検

24GHz帯の送信部と受信部を1chip化したMMICを搭載し小型・高信頼性を実現し、当社独自の環境雑音低減処理によりランダムな雑音成分の低減と移動方向(接近・離反)の識別が可能です。

アンテナ~信号処理のすべてを低背型パッケージに実装

外形17.2x27.3x5.1mmの小型・低背サイズに24GHz帯マイクロ波回路・アンテナ・信号増幅回路・MCUを内蔵。特に弊社従来品より約40%(3.7mm)の低背化により、薄型デザインが求めれる用途でも使用できます。

低消費電力

検知範囲と間欠動作条件の最適化およびその可変設定により最小動作電流1.9mAを達成、弊社従来品の50mAに対し25分の1以下の低消費電力化を実現しました。

製品外観

主な製品性能

項目 仕様
送信周波数 24.05 ~ 24.25GHz
送信電力 E.I.R.P. 最大 +14dBm(アンテナラインナップによる)
最大検知距離 ※1 7~14m(アンテナラインナップによる)
検知角度幅 ※2 28~120°(アンテナラインナップによる)
検知可能速度範囲 ※3 0.25~1.0 m/秒(参考値)
インターフェイス UART またはアナログ感度設定/ CMOSレベル出力
電源 電圧:3.0~5.25V
電源 電流:1.9mA~50mA(移動体検知モード)/ 1.0 mA(スリープモード)
適用規格 特定小電力無線局 ARIB STD-T73
  • ※1

    最大検知距離: センサ正面方向の検知可能距離の最大値

  • ※2

    検知角度幅: アンテナの半値幅による角度幅

  • ※3

    検知可能速度範囲: 検知距離が移動速度0.5m/秒の対象の検知距離に対し70%となる速度範囲

評価キット

本製品の動作確認を簡単にできる評価キット(評価基板とソフトウェア)を準備しています。

アプリケーション

  • 照明機器
  • セキュリティ機器
  • 住設機器

生産予定/サンプル価格

  • サンプル配布:2017年7月より開始
  • 生産予定:2017年9月より月産5,000個で開始予定

企業情報

  • 会社名:新日本無線株式会社
  • 所在地:東京都中央区日本橋横山町3番10号
  • URL:https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/

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