電子ボリュームNJU72343、アナログスイッチNJU72750A、NJU72751A 3製品の量産開始

新製品ニュース

2016年04月12日(平成28年)

オーディオ機器の高音質、低歪率、低雑音を実現する電子ボリュームNJU72343、アナログスイッチNJU72750A、NJU72751A 3製品の量産開始

新日本無線株式会社(本社：東京都中央区代表取締役社長：小倉良)は、オーディオ機器の高音質、低歪率、低雑音を実現する電子ボリュームNJU72343、および、アナログスイッチNJU72750A、NJU72751Aの2製品、計3製品の量産を開始しました。

概要

オーディオ機器において、低歪率、低雑音を実現するため現在は、主に電子ボリュームやアナログスイッチで構成したオーディオセレクタが使用されています。

電子ボリュームのNJU72343およびアナログスイッチのNJU72750A、NJU72751Aは、新日本無線がこれまでに培った高音質、低歪率、低雑音の回路技術、半導体プロセス技術を活用して開発しました。
これらの製品を組み合わせて使用する事により、オーディオ機器の高音質化、低歪率化、低雑音化が可能です。また、同一シリアルバスで制御可能なため、入出力信号数、チャンネル数などをシステムに応じて柔軟に構成することが出来ます。

特長

高音質・低歪率・低雑音を実現

NJU72343は低雑音および高周波における全高調波低歪特性にも配慮した、高音質化に貢献する電子ボリュームです。NJU72750A、NJU72751Aは、オーディオ機器の雑音電圧、全高調波歪率低減のため、低ON抵抗のスイッチを搭載したアナログスイッチです。

従来、オーディオセレクタとして使用されるアナログスイッチはON抵抗が大きく、全高調波歪率の増加を防ぐために、アナログスイッチ後段にオペアンプを使用していました。NJU72750A、NJU72751Aは低ON抵抗のため、オペアンプを省略した場合も低歪率を実現することが可能です。オペアンプの雑音成分を除去できるため、高音質化、低雑音化へ貢献します。

**THD+N vs Output Voltage**
f=1kHz, BW: 400Hz to 30kHz　／　f=20kHz, BW: 400Hz to 80kHz

柔軟なシステム拡張性

システム構成に応じて柔軟に入出力信号数、チャンネル数を構成出来るように、拡張性を考慮した製品ラインナップとなっています。アドレス端子を設けており、最大でNJU72343を2個、NJU72750Aを4個、NJU72751Aを4個、同一シリアルバスで制御可能です。

独自の2線式シリアルバスインターフェイスを採用

当製品群はI²Cシリアルバスインターフェイスに類似の2線式シリアルバスインターフェイスを採用していますが、アクノリッジ信号は除いた2線式シリアルバスインターフェイスとなります。アクノリッジ信号はグラウンドに対し数mAの電流を流し込むことから、制御時にオーディオ信号経路に悪影響を与えることがありました。この独自の2線式シリアルバスインターフェイスを使用することにより、その影響を抑えることが可能です。
また、従来のI²Cシリアルバスインターフェイスは、オープンドレインのポートの使用が一般的ですが、この2線式シリアルバスインターフェイスはオープンドレインポートに限定されません。

製品機能

製品仕様・型名	NJU72343	NJU72750A	NJU72751A
機能	8ch. 電子ボリューム	7入力3出力 2回路入りアナログスイッチ	4入力4出力 2回路入りアナログスイッチ
動作電源電圧	両電源：±4.5 to ±7.5V 単電源: +9.0 to +15.0V	両電源：±4.5 to ±7.5V 単電源: +9.0 to +15.0V	両電源：±4.5 to ±7.5V 単電源: +9.0 to +15.0V
シリアル制御	2線式	2線式	2線式
チップアドレス数	2	2	4
全高調波歪率（Vin=1Vrms, f=1kHz）	0.0004% typ.	0.0004% typ	0.0004% typ.
出力雑音電圧	-117dBV typ.	-	-
スイッチON抵抗	-	15Ω typ.	15Ω typ.
その他特長・機能	ボリューム独立制御 Volume： +31.5 to -95dB 2入力セレクタ（4ch.）	スイッチ独立制御低インピーダンスSW	スイッチ独立制御低インピーダンスSW
パッケージ	SSOP32	SSOP32	SSOP32