新製品ニュース
2016年01月28日

距離/速度計測が可能な24GHz帯 小型マルチモードセンサ「NJR4233D」を開発

新日本無線株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 小倉 良)は、マイクロ波センサ"WaveEyes"シリーズに、自律型ロボットの衝突防止などの距離/速度計測に最適な24GHz帯 小型マルチモードセンサ「NJR4233D」を追加、サンプル配布を開始しました。

概要

近年、センサネットワークの拡大と多様性に伴い、様々なセンサが研究・開発されています。その中で、NJR4233Dは、多種多様なアプリケーションに使用可能なマイクロ波センサとして、当社が独自に提案する多機能・多変調方式搭載のモジュールです。マイクロ波を使った30mレンジの距離・速度計測を低価格に実現する事が可能なモジュールで、衝突防止や対象物検知などの用途に最適です。

本製品では、当社開発のMMICを採用することで、弊社従来品*注1の約10分の1への小型化に成功し、名刺の半分以下のサイズを達成しました。

  • *注1

    従来比はNJR4231Dを元に算出。

特長

FMCW/ドップラー/FSKドップラーの3モードが選択可能

電波型センサの検出方式であるFMCW/ドップラー/FSKドップラーの3種類のモードを有し、各モードを切り替えて使用する事が可能です。

  • FMCWモードは静止対象物までの距離計測が可能。
  • FSKドップラーモードは移動対象物の速度と距離計測が可能。
  • ドップラーモードは移動対象物の速度計測が可能。

MMIC搭載とアンテナ一体型による小型・軽量を実現

24GHz帯の送信部と受信部を1chip化した自社開発MMICの搭載と平面パッチアンテナを一体型にすることで、従来比*注1で約10分の1の大きさを実現しています。

  • *注1

    従来比はNJR4231Dを元に算出。

多機能・多変調方式と制御の簡略化を両立

高精度なPLL発振器と内蔵MCUの搭載により多機能・多変調方式を実現し、マルチモードの制御を簡略化しています。

製品外観

主な製品性能

項目 仕様
送信周波数 24.05~24.25GHz
送信電力 E.I.R.P. 最大 20mW (ピーク電力)
検知性能 FMCWモード:距離計測モード 
  • 計測距離:1.5 ~ 30m
  • 分離分解能:1.6 m
ドップラーモード:速度計測モード
  • 速度:最大200km/h
  • 測定距離:最大30m
FSKドップラーモード
  • 計測距離:最大30m、距離分解能:最小16.7cm*注2
  • 計測距離:最大30m、速度:最大176km/h
電源 電圧:5.3~6.0 V 、電流:60~250 mA (検知モードにより変動)
検知角度 垂直 22°/水平 38°(標準アンテナの場合)
外形 45 x 50 x 10 mm
重量 40g
適用規格 特定小電力無線局 ARIB STD-T73
  • 注2

    FSKにおける距離分解能は、1度あたりの距離を示していますが、詳細は信号処理回路に依存します。

アプリケーション

  • 自律型ロボット
  • 交通管制システム
  • デジタルサイネージ
  • その他、対象物検知や障害物検知を必要とするシステム

生産予定/サンプル

  • 生産予定:2016年2月より月産1,000個で開始予定
  • サンプル配布:2016年1月より開始
  • サンプル価格:¥30,000.- / 評価キット:¥40,000.-(標準アンテナ仕様)

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