新製品ニュース
2018年05月25日(平成30年)
IoTデバイスの省電力化に貢献する 広帯域、超低消費、入出力フルスイングオペアンプNJU77552の量産開始
新日本無線株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:小倉 良)は、IoTに欠かせないセンサデバイスの省電力化に貢献する、広帯域1.7MHz、超低消費電流50μA/回路、高EMI耐性の入出力フルスイングオペアンプNJU77552の量産を開始しました。
概要
近年、IoTの普及により接続する各種センサの需要が増加しています。
IoT機器の多くはバッテリー動作や常時通電により省電力の要求があり、使用するセンサやデバイスには低消費性能が求められます。センサからの信号を増幅するオペアンプも同様に低消費性能が求められますが、通常低消費化すると扱える周波数帯域が犠牲となります。
この度、新日本無線は得意分野であるアナログ回路技術を活用し、IoT時代に求められる広帯域、低消費のオペアンプを開発し、量産を開始しました。
NJU7755Xシリーズとして1回路、2回路、4回路を開発しています。
特長
1.7MHzの広帯域でありながら、1回路あたりの消費電流50uAの超低消費を実現。
扱える周波数帯域は従来品より約40%向上の1.7MHzを達成しているにもかかわらず、消費電流は従来品より約80%削減した50μA/回路を実現しました。
IoT等のセンサデバイスの高性能化と省電力化をサポートします。
高EMI耐性の向上
ワイヤレス化が進むIoTやセンサモジュールにおいて、機器の情報信頼性の向上を図るため、無線機器,携帯機器などから発生する、RFノイズによる耐性を向上しました。
過大入力保護機能内蔵
電源電圧を超える入力電圧に対して上限7Vまでは保護素子を不要としたため、回路基板の省スペース化に貢献します。
−55℃までの動作温度を実現
寒冷地域、実験装置、冷凍室などマイナス温度となる、過酷な環境下でも使用可能で、機器の応用範囲を広げます。
製品外観

製品機能
- 高効率(低消費電流と広帯域を両立):GBW 1.7MHz、消費電流 50μA/ch
- 高EMI耐性
- 入出力フルスイング
- 過大入力保護機能
- 動作電圧範囲:1.8V to 5.5V
- 動作温度範囲:−55℃ to 125℃
アプリケーション
- バッテリー動作機器 : オーディオ、ヘルスケア、セキュリティー
- ガス/煙センサ
- スマートメータ
- センサーインターフェース
- AD/DAコンバーターバッファ
- フォトダイオードアンプ
生産/サンプル価格
品番 | 生産 | 参考価格 |
---|---|---|
NJU77550/1(1回路) | 2018年5月サンプル配布 | @¥30 |
NJU77552(2回路) | 量産中 | @¥40 |
NJU77554(4回路) | 量産中 | @¥60 |
企業情報
- 会社名:新日本無線株式会社
- 所在地:東京都中央区日本橋横山町3番10号
- URL:https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/