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ニュースリリース

産業機器・民生機器向け 同期整流型 VFM/PWM制御
インダクタ内蔵・降圧DC/DCモジュール「RM590 シリーズ」発売
~ 複雑な配線引き回しが必要なく、置くだけ簡単・コンパクトな基板設計が可能 ~

2021年9月28日
リコー電子デバイス株式会社

リコー電子デバイス株式会社 (代表取締役社長:田路 悟) は、産業機器・民生機器向けのインダクタ内蔵・降圧DC/DCモジュール「RM590シリーズ」を発売します。

昨今、製品の小型化により、電子部品を実装する基板面積の制約も厳しさを増しており、DC/DCコンバータの基板設計は配線引き回しを行う際に注意が必要です。特に、限られた基板スペースにおいて推奨パターンを実現できないケースが想定され、電波を使用する電子機器等にDC/DCコンバータを使用する際、DC/DCコンバータから発生する放射ノイズの対策が必要となります。

「RM590シリーズ」は、発振周波数 6MHzの同期整流・降圧DC/DCコンバータICとインダクタをモジュール化した製品です。2.2 x 2.0 x 1.5 (mm) と小型なQFN2220-8パッケージを採用しております。さらに、必要な外部部品はコンデンサ2つのみなので、複雑な配線引き回しが必要なく、置くだけ簡単・コンパクトな基板設計が可能となります。また、ICとインダクタをモジュール化することで、放射ノイズを軽減することができますので、ノイズ対策についても容易になります。

「RM590シリーズ」は、弊社やしろ工場 (兵庫県加東市) でICを生産しており、インダクタは弊社のグループ会社の製品を採用しております。10年間供給可能な状態を維持する「長期供給プログラム」の対象予定製品となっておりますので、インダクタ含めてEOLの懸念無く、安心して長期間ご使用いただける製品となっております。

入力電圧範囲が2.3V~5.5V、最大定格は6.5V。出力電圧はIC内部で設定されている電圧固定タイプと、外部の抵抗で出力電圧を設定する電圧可変タイプを準備しております。

出力電流は最大400mAで、軽負荷時も効率よく電圧変換できるように、負荷電流に応じてVFM (Variable Frequency Modulation) モードとPWM (Pulse Width Modulation) モードを自動で切り替える機能を搭載しております。この機能により、重負荷時への対応と軽負荷時の高効率を両立させることができる製品となっております。

RM590
RM590 シリーズ (QFN2220-8)

製品名 RM590 シリーズ
サンプル価格 550円 (税込) 1,000個購入時の参考価格
サンプル受注開始日 2021年 9月 28日
パッケージ QFN2220-8
月産規模 100万個

新製品 RM590 シリーズの主な特⻑

1. DC/DCコンバータICとインダクタをモジュール化

「RM590 シリーズ」は、発振周波数 6MHzの同期整流・降圧DC/DCコンバータICとインダクタをモジュール化した製品です。
2.2 x 2.0 x 1.5 (mm) と小型なQFN2220-8パッケージを採用しております。さらに、必要な外部部品はコンデンサ2つのみなので、複雑な配線引き回しが必要なく、置くだけ簡単・コンパクトな基板設計が可能となります。

RM590 シリーズ 製品イメージ

RM590 シリーズ 製品イメージ

RM590 シリーズ 端子配置

RM590 シリーズ 端子配置

2. PWM/VFM自動切替技術により重負荷と軽負荷高効率を両立

「RM590 シリーズ」は軽負荷時も効率よく電圧変換できるように、負荷電流に応じてVFM (Variable Frequency Modulation) モードとPWM (Pulse Width Modulation) モードを自動で切り替える機能を搭載しております。この機能により、重負荷時への対応と軽負荷時の高効率を両立させることができる製品となっております。小型パッケージ品でありながら、消費電流も15μAと低く、高い電力変換効率が実現できる製品です。

効率 (VOUT=1.8V)

効率 (VOUT=1.8V)

効率 (VOUT=3.3V)

効率 (VOUT=3.3V)

3. インダクタ内蔵によりEMIノイズを軽減

電波を使用する電子機器等にDC/DCコンバータを使用する際は、DC/DCコンバータから発生する放射ノイズの対策が必要となります。DC/DCコンバータICのノイズは、配線がアンテナとなり外部へ流出するため、配線が短ければ短いほどノイズを抑制できます。

「RM590 シリーズ」は、DC/DCコンバータICとインダクタを内蔵しておりますので、配線長は短くなり、ノイズを抑えることができます。さらに、ノイズ発生源をパッケージで覆っていますので、シールドの効果も生じ、従来の外付けインダクタ製品と比較すると大幅にノイズを抑えることが可能です。

放射ノイズ測定結果比較

従来の外付けインダクタ製品 (RP509)

従来の外付けインダクタ製品 (RP509)

新製品 RM590

新製品 RM590

4. 高速スイッチング技術 (6MHz) により出力ノイズ (リップル) の軽減

「RM590 シリーズ」は、出力ノイズであるリップルを最小化するために、発振周波数を6MHzに設定しております。 これにより、ノイズ感度が高いデバイスの電源としても安心して使える製品となっております。


| リコー電子デバイスについて |

リコーの半導体事業は1981年に株式会社リコーの一部門としてスタートし、外販も含めて30年以上に渡り事業展開を行ってきましたが、変化の激しい半導体業界で迅速な経営判断を行うために、2014年10月よりリコー電子デバイス株式会社として再スタートし、さらに2018年3月より日清紡ホールディングスの一員として更なる成長を目指しております。

当社は半導体デバイスの企画から開発・生産・販売・品質保証まで一貫した機能を保有し、CMOSアナログ技術をコアとして、携帯機器や車載・産機市場向けの小型・低消費電力・高耐圧・大電流の電源ICや小型で高精度なLi電池保護ICなどを提供し、お客様製品の付加価値向上に貢献しています。

このページの内容は発表時のものです。
既に販売終了になっている商品や、内容が異なっている場合があります。

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